3D PRINTED JIG3Dプリント治具

3D PRINTED JIG

FDM方式(熱溶解積層法)
3Dプリンターによる自由設計治具/造形サービスの提供

 
  • 3Dプリンターの特性を理解した治具設計
  • 各種造形材料(ASA,PC,NYLON12,NYLON12CF,ULTEMTM1010)
  • 3Dデータ持込による造形サービスも対応
  • ULTEMTM1010を使用したCFRP造形型の造形
  • 新たにDLP方式3Dプリンターを導入し、造形段差のない高品質な製品造形

3D-PRINT-JIG

従来治具(アルミ製)と3D-PRINT-JIG

主に工場内で作業者が使用する「ハンド治具」は、部品の位置決め用のほか、品質確認用、組付け補助など様々なものが存在します。

従来のハンド治具の部品は金属、樹脂などの材料から切削加工によって製作されていたため、素材形状や加工性、加工基準等の制約から「重い」「持ちにくい」などの問題点が存在しました。

3D-PRINT-JIGは、新しい「ハンド治具」です。FDM造形方式3Dプリンターを用い、素材形状、加工性等従来存在した制約にとらわれない自由な造形設計及び様々な樹脂材料の活用によりハンド治具に求められる「軽く」「持ちやすい」「高強度」な製品です。

弊社が長年培ってきた3Dプリンター造形に最適な設計ノウハウ及び最適材料の選定や造形方法などを活用し、快適に作業できるハンド治具の設計製作対応を行います。

そのほか、高速で部品製作ができる利点を生かした試作治具の製作、試作部品の造形対応、高耐熱材料ULTEMTM1010を使用したCFRP造形型の製作なども対応しています。

新たにデジタルライトプロセッシング(DLP)方式の3Dプリンターを導入し、最高285℃の高耐熱材料やエストラマーなどの幅広い樹脂にも対応、造形段差の無い綺麗な造形対応も可能となります。

3Dプリンターの2大活用方法

RP Rapid Prototyping ラピッドプロトタイピング

3Dプリンターで試作
製品の試作、実験段階で使用するものを素早く製作できます。

  • 試作治具の製作
    スポット溶接治具
    切削・研磨テスト治具
  • 試作部品の造形
    樹脂部品
    プレス部品
  • CFRPの造形
    CFRP造形型
プレス部品の造形
CFRP造形型(ULTEMTM1010)
試作治具(製品受部が3Dプリンター製)

DDM Direct Digital Manufacturing ダイレクトデジタルマニュファクチャリング

3Dプリンター製治具
生産に使用する治具や工具類を製作できます。

  • 3D-PRINT-JIG
    スタッド溶接位置決治具
    エンブレム貼付位置決治具
    ドアキャッチ組付位置決治具
    クリップ貼付位置決治具
    アーク溶接ビード位置確認治具
    ライセンスプレート穴確認治具
    その他ハンド治具
  • 工具の造形
    ヘミング角度ゲージ
エンブレム貼付位置決治具
ヘミング角度ゲージ
スタッド溶接位置決治具

FDM造形方式

FDM(Fused deposition modeling/熱溶解積層法)とは、ABSなどの熱可塑性樹脂を熱で溶融、積層し造形する方式です。FDMでは最終製品グレードと同等な材料を使用する為、造形後の耐久性が高く、治具等の製作に適しています。

メリット

プラスチック製部品とほぼ同等の強度の造形が可能。カラーバリエーション(ASA材)が多い。さまざまな熱可塑性樹脂材料での造形が可能。

デメリット

積層の段差が出る為、滑らかな表面の造形は不可。積層時にサポート材が必要で、造形後にサポート材の除去作業が必要です。

材料 ASA PC NYLON12 NYLON12 CF ULTEMTM1010
特徴 耐候性
表面の美観
高引張強度 高衝撃強度
高疲労耐性
高強度
耐疲労性
耐熱性
耐薬品性
カラー ※ 全10色
引張強さ 33MPa 57MPa 46MPa 75.6MPa 81MPa
引張弾性率 2,010MPa 1,944MPa 1,282MPa 7,515MPa 2,770MPa
破断伸率 9% 4.8% 30% 1.9% 3.3%
曲げ弾性率 1,870MPa 2,006MPa 1,276MPa 10,620MPa 2,820MPa
耐熱性低0.45MPa 98℃ 138℃ 97℃ 216℃
耐熱性高1.82MPa 91℃ 127℃ 82℃ 143℃ 213℃
アイゾット衝撃(ノッチ付) 64J/m 73J/m 135J/m 85J/m 41J/m

※ ASA 全10色(アイボリー,黒,白,赤,青,緑,黄,オレンジ,ダークグレー,ライトグレー)

DLP造形方式

DLP(Digital Light Processing)とは、液体状の光硬化性樹脂に対して一括面露光して、高速造形する方式です。細かなパーツ製作に適しており、滑らかな表面のモデルを造形できます。
従来の光造形方式に比較し、紫外線による劣化が起きにくいため、製品造形が可能な点はFDM方式と同じですが、造形段差の無い高品質な表面の造形が可能です。また、高耐熱や高強度・耐衝撃、ラバーライクなど様々な特徴を持つ造形材料により、多様な造形対応が可能となります。

メリット

高い生産性最大1時間に100mmの速さで造形。
最高285℃の高耐熱材料や、高い耐衝撃強度を持つ材料、エラストマーなど、幅広い材料がラインナップ。最小積層ピッチ0.050mmの表面が滑らかなモデルを造形可能。

デメリット

造形可能サイズが小さいため、小物製品の造形となります。
造形後に超音波洗浄及びUV照射による表面処理(ベタつき除去)が必要です。

材料 高耐熱材料 高衝撃&衝撃性材料 ラバーライク材料 樹脂型用材料
特徴 280℃までの耐熱性
高性能ハロゲンフリー難熱材、
高弾性率の樹脂材料。
耐久性があり、優れた伸びと
強さをあわせもつ
ポリプロピレンに類似した
属性の樹脂材料。
柔軟性と復元性、
積間強度に優れた
エラストマー樹脂材料。
耐熱性(約100℃)。
樹脂型用材料。
物性 LOCTITE®3D 3955 by
Henkel
難燃性UL94規格V0
難燃/発煙/毒性特性
285C HDT、
引張弾性率:3786MPa
LOCTITE®3D 3172 by
Henkel
衝撃強度:70J/m
曲げ強度、引張り強度、
破断伸び100%以上、
熱変形温度:52℃
LOCTITE®3D IND402
引張破断伸率:230%
引裂き強さ:28N/mm
LOCTITE®3D IND403
High Modulus by Henkel
引張強さ:91MPa
荷重たわみ温度:80℃

弊社導入装置仕様FDM方式システム3Dプリンター

 

STRATASYS 3D PRODUCTlON SYSTEM FORTUS 900mc

 

超大型のハイエンド3Dプリンター。
大型パーツの一体製作や、小型パーツの量産が可能。ULTEMTM1010に対応し、CFRP造形型の製作が可能。

  
造形サイズ
914mm(W)×610mm(D)×914mm(H)
造形材料
ASA 標準造形材料,全10色
UV抵抗性に優れる PC ポリカーボネート熱可塑性樹脂
優れた耐久性と強度,白色のみ Nylon12 強度と靱性があり、柔軟な材料
黒色のみ ULTEMTM1010 最高強度熱可塑性樹脂
耐熱特性,耐薬品特性
積層ピッチ
0.178mm,0.254mm,0.330mm,0.508mm

STRATASYS ORlGlN ONE

光造形DLP方式3Dプリンター
生産性とモデル品質をともに実現した3Dプリンター。
最高285℃の高耐熱性材料やエストラマーなど幅広い材料に対応。造形段差のない製品の製作が可能。

  
造形サイズ
192mm(W)×108mm(D)×370mm(H)
造形材料
高耐熱材料 280℃までの耐熱性。
熱材、高弾性率の樹脂材料。 高強度&衝撃性材料 ポリプロピレンに類似した属性の樹脂材料。 ラバーライク樹脂 柔軟性、復元性、層間強度に優れたエラストマー樹脂材料。 樹脂型用材料 耐熱性(約100℃)。樹脂型用材料。
積層ピッチ
最小積層ピッチ0.050mm